『5つの評価項目による格付』
経営事項審査は、公共工事へ参加する企業の格付けを行うためのもので、A〜Dの4ランクに格付し、それによって受注できる工事の金額が分けられます。経営事項審査は、完成工事高、自己資本・職員数、経営状況、技術力、社会性等の5つの評価項目によって点数がつけられます。それぞれの評価項目にはウエイト付が行われ点数が決まります。

『完成工事高のウエイトが 一番高い』
下の表を見てわかるように、ウエイト付は完成工事高が一番高くなっています。次にウエイトが高いのは、経営状況、技術力です。従って、評点を高くするには、完成工事高を上げる、1級の技術者をおく、財務比率をよくすること等が考えられます。

『資産、負債の圧縮』
財務比率をよくするためには利益を上げることは勿論ですが、基本的には現預金以外の資産、例えば売掛金、在庫、固定資産を減らし、そして有利子負債も減らすと各種の財務比率もよくなってきます。いわゆるキャッシュフロー(資金の流れ)をよくすることが評点アップのポイントです。

評価項目
内 容
ウエイト
完成工事高 2年間の平均工事高
35%
自己資本・職員数 企業の実態
10%
経営状況 財務等の状況
20%
技術力 現場技術者
(1級・2級・その他)
20%
社会性等

福祉・安全成績等

15%