『直接償却と間接償却』
政府主導の「不良債権処理」に伴い、銀行等では企業の振り分けを行っています。直接償却と言うのは、間接償却に対する用語で、債権そのものを帳簿から償却して落としてしまう事をいいます。間接償却は帳簿から落としてしまわないで、貸倒引当金を計上して回収不能に備える状態をいいます
『債権の区分』

いわゆる「不良債権」問題は、ゼネコン等の大企業の問題であって、地方の中小企業まで一律に問題にされている訳ではありませんが、金融機関では企業に対する債権を正常債権、貸倒懸念債権等に分類して貸倒引当率を決め、それによって金利も変動させているのは事実です。銀行は、投資家ではありませんので原則としてリスクはとりません。立派な事業計画があってもそれに対して融資を受けるのは困難です。保証協会の保証や、担保で融資はカバーされており、たとえ企業が破綻しても債権はカットされないことになっています。

『自社の債権区分を知ること』

債権区分によっては、新規に融資を受けられない場合もあるので、自社の債権区分に留意しなければなりません。そして企業としては、絶えず経営改善を行い、利益を計上していくしかありません。