会社の収益性を評価するときには、売上と原価の合計だけをみていては正しい収益力を把握することは出来ません。普通、会社の商品又はサービスは1種類のものだけというのは少ないでしょうから、複数ある商品、製品、サービス、店舗、事業部門ごとに収益性を評価することが大事です。
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『商品・製品ごとの収益性』 |
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売上が500で原価(直接原価+固定費)が400で利益が100とすると、この会社の利益率は20%になりますが、この利益率が増加した又は減少したといってもその売上を構成する商品ごとにみないとあまり意味がありません。
つまり、いわゆるどんぶり勘定では会社の問題がどこにあるのか把握するのは難しいのです。 |
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『直接原価と固定費』 |
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下の表では、商品ごとの損益計算ではB品は赤字となっています。しかし固定費は各商品の売上の比で分配していますので、その固定費を除いた直接原価を売上から控除した利益は、62出ていて黒字です。固定費は、どちらにしても発生する費用なのでB品も会社の利益に貢献しているといえます。
このように商品ごと及び直接原価、固定費に分解することによって何が会社の利益に貢献しているのかがわかってきます。
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A品
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B品
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C品
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合 計
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売 上
直接原価
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120
12
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180
118
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200
70
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500
200
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108
48
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62
72
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130
80
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300
200
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利益
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60
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△10
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50
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100
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