『予算を立てる』
近年、よほどの高収益企業でない限り予算を立てていないという会社はないかもしれません。あるいは、優良企業ほど厳しく予算管理を行っています。中小企業では、特に紙に今期の予算という形で記録していないかもしれませんが、経営者の頭の中には予算なり、目標なりがあると思います。
『予算は現実的な目標』
その予算をまず紙に記録することが大事です。そして、実績と比べてみるのです。この場合その予算は、現実的な数字でなければなりません。
あるべき姿の数字では現実とギャップがありすぎる場合があります。
『予算達成のための手段をリストする』
ここが重要なのですが、予算達成のために何をどうすればよいかをリストして実行をチェックしていくのです。そうしないと予算管理といっても単なる紙の上の話になってしまいます。
『損益予算・資金繰り予算』
予算を作るときは損益・資金繰りとも連動して作成します。まず、年間額を決め、できればそれを月次に展開していきます。最も難しいのは売上予算です。中小企業では、やってみなければ解らない会社が多数だと思いますが、過去の実績や今期の目標、動向などから作られるものです。
重要なのは資金繰り予算です。資金繰りの関係からどうしても必要なのは売上というものがあると思いますが、その売上を達成できない場合の方法も用意しておく必要があるでしょう。
『実績との比較』
予算と実績は比較して差があればその発生原因をつかんでおきます。普通、差が出るのはあたりまえなのですが、予算の設定が誤っているケースもありますし、予算外の支出があったというケースもあります。また、資金繰り予算を月次で行っている場合は、順次実績値におきかえていきます。